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夏の芸術学校

毎年7月下旬開催。6月より応募を開始致します。

越後富士「妙高山」に抱かれた妙高高原。特に妙高高原赤倉温泉は、日本近代美術界の祖、岡倉天心先生がこよなく愛し、永眠された地です。天心先生は、この地に赤倉山荘を建て、弟子の横山大観、下山観山、菱田春草等を幾度か呼び寄せ、美術研究所開設を夢見たということからも、妙高高原には芸術文化の郷を築き上げていくための歴史、自然芸術創作の要素・環境が整っています。雄大な妙高山を背景に高原のさわやかさと四季折々に変化する大自然のパノラマは、芸術を志す者にとって最良のモチーフであるということができます。

科学技術の先進国である日本の社会は、残念なことに感性や情緒に対する文化教育が欠落し、現代社会に大きなひずみを生み出すとともに、さまざまな社会問題を引き起こしてきているといっても過言ではありません。経済効率や成果のみを重視し、投資効果の未確定な芸術文化など人間性の形成や回復に必要なものが軽視されてきたことが、我々現代人の心を閉鎖的にし、次代を築くべき子供たちの創造力やたくましい感情をも閉ざしている要因ではないかと思われます。

芸術文化は、それ自身が崇高な人間性の内面表現の結晶であると同時に、創造を通じた自己の確認、他者との交感・意思疎通の意味をもち、今日の社会において、芸術文化活動の推進は究めて意義のあることであると考えます。こうしたことから、関係各位、各団体のご協力をいただきながら、地域住民とこの地を訪れるたくさんの皆様が協力しあってこれらを推し進め、かつて天心先生が思い描いた美術研究所開設の第一歩として、また、「芸術回廊」の拠点として、妙高高原の自然と調和した芸術文化の郷づくりを目指して本事業を計画いたしました。

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